本書は、日本社会の夫婦別姓問題、特にその中核を占めている「既婚女性の氏」という課題について考察したものである。女性の社会進出が盛んになりつつある昨今、日本民法に従い同じ「姓」を称えている夫婦、特に結婚後改姓の義務を負わされている女性達が日常生活だけでなく、仕事の場でも不便を感じたり、不利益を蒙ったりしていると訴えている。70年代から女性弁護士や女性学者が先頭に立ち、「夫婦同姓制」の弊害を指摘し、民法修正の必要性を鼓吹しているのは、「夫婦別姓」運動の嚆矢である。90年代以来、夫婦別姓問題に対する賛否両論の論争が激しく交わされている。夫婦別姓問題は、すでに日本国内で物議を醸しており、日本社会全体の注目を浴びている。本書では、社会文化研究の観点に立脚し、新聞メディアの内容や世論調査の結果に基づき、現代日本社会における既婚女性の氏を中心に考察しながら、この課題に関わっている史料をも取り入れ、通時的な比較研究を進めてきた。
本書對於日本社會上的「夫婦別姓」問題,特別是其核心課題的「已婚女性的姓氏」作了一番考察。在女性積極參與社會活動的今日,由於日本民法規定夫妻同姓,因此女性婚後必須改姓,造成女性不只在日常生活,在工作場所中的不便,甚至是損及利益的情形。1970年代由女性律師和學者率先指出「夫婦同姓制」的弊病,鼓吹民法修正的必要性,是「夫婦別姓」運動之嚆矢。90年代以來,日本社會上針對夫婦別姓問題展開褒貶不一的激烈爭論。這個問題已在日本國內釀成議論,受到日本社會全體的注目。本書根據社會文化研究的觀點,以新聞媒體的內容與民意調查的結果為基礎,一邊以現代日本社會已婚女性的姓氏為中心來考察,一邊蒐集與此課題相關的史料,進行跨時代的比較研究。